男の方が「抜け毛がひどい!」と感じたら
- 朝、起きると枕についた抜け毛が多かった・・・
- お風呂でシャンプーをしたら排水溝に大量の抜け毛が溜まった・・・
なんて経験をされると「こんなに抜け毛が多いとハゲるかも・・・」と不安になりますよね?
そこで、こちらのページでは
- 抜け毛が多いと判断できる基準
- 抜け毛が多くなる原因
- 抜け毛がひどくなった時の対策
を紹介しています。参考にして下さいね。
「抜け毛がひどい!多い!」と判断できる基準は何本から?
髪の毛は、通常一つの毛穴から2〜3本の髪の毛が生えており、頭全体で10〜15万本あるとされています。
また、1本の髪の毛は男性で2〜6年間、女性で3〜7年間生え続け、そして自然と抜けていきます。この生えてから抜け落ち、また生えてくる過程をヘアサイクル(毛周期)といいます。
ヘアサイクルが正常の方は、毎日50〜100本前後の髪の毛が抜けています。さらに多い方だと150本くらい抜ける方もいます。
これだけ抜けてもハゲることはありませんが注意も必要です。
というのは、これは1日の抜け毛の本数です。
例えば、
- 朝、起きたら枕に2〜30本の抜け毛が付いていた・・・
- シャンプーをすると指に2〜30本の髪が絡みつく・・・
などの症状があれば、1日に抜ける髪の本数は100本では収まらないでしょう。
自然に抜ける髪に気が付くことはほとんどありません。「髪をかき上げた時」「頭を書いた時」にも髪の毛は抜けているものです。気がつかないうちに抜けている髪の毛の方が圧倒的に多いんです。
ということで、「抜け毛が多い!」と判断できるのは、1日に100本以上の抜け毛があるときです。
でも、自然に抜ける髪の毛まで気が付きませんよね?
そこで、「枕に抜け毛が20本以上あった時」「シャンプーの時、指に20本以上の抜け毛が絡みついた時」には、抜け毛が多いと判断して、対策をとりましょう。
抜け毛がひどい男性の原因〜男性型脱毛症
抜け毛がひどい男の人は男性ホルモンが原因
男性の場合、抜け毛がひどくなる原因として考えられるのは男性ホルモンです。
他にも抜け毛の原因として「ストレス」や「生活習慣」などが考えられますが、抜け毛に悩む男性の7割以上の方の原因は「男性ホルモン」です。
「ストレス」や「生活習慣」が原因で起こる抜け毛は一時的なものですが、男性ホルモンによる抜け毛は進行性のものなので注意して下さい。何も対策と取らないと「薄毛・ハゲ」へと進行していきます。
「遺伝」も抜け毛の原因として考えられますが、「男性ホルモンの影響によって抜け毛になりやすい体質」を遺伝で受けついでいるので、結局、男性ホルモンが原因ということです。
「男性なら、誰もが男性ホルモンを持っているのに、抜け毛がひどくならない男の人がいるのは何故?」という疑問もでてきますよね?
実は男性ホルモンと言っても、誰もが持つ「テステステロン」ではないんですね。
抜け毛の原因となるのは、「テステステロン」が「5αリダクターゼ還元酵素」の影響を受けて変化した「DHT(ジヒドロテストステロン)」という、より強力なの男性ホルモンです。
このDHT(ジヒドロテストステロン)が、毛母細胞の働きを阻害して髪の成長を妨げています。
DHTが原因でおこるひどい抜け毛が進行して薄毛になることを男性型脱毛症(AGA)といいます。
抜け毛がひどい女性の原因〜更年期によるホルモンバランス
女性の抜け毛の原因のほとんどが「ホルモンバランスの乱れ」にあります。
女性も40代を超えてくると更年期にさしかかります。この加齢・更年期によるホルモンバランスの乱れが抜け毛がひどくなる原因になっています。
また、20代の女性でも出産を終えた後にホルモンバランスが乱れることがあります。
更年期によるホルモンバランスの乱れも、産後のホルモンバランスの乱れも女性ホルモンが減少することで、相対的に男性ホルモンが増えた状態になります。
ただし、産後に抜け毛がひどくなるのは「びんまん性脱毛症」と呼ばれ一過性ものです。妊娠中は、胎児を育てるために増えていた女性ホルモンが、出産をすることで女性ホルモンの増殖が止まり減少へと転じ、ホルモンバランスの乱れが生じます。
この状態は半年から1年程度続きますが、その後は、減った髪の量は元に戻るので安心して下さい。
しかし、加齢・更年期による抜け毛は、徐々に髪が細くなり薄毛へと進行していきます。男性とは違い「ハゲ」にまで進行することは稀ですが、注意はしましょうね。
抜け毛がひどい場合の対策は?
シャンプーで頭皮を清潔にする
男性型脱毛症(AGA)の原因となる、DHTはテステステロンが5αリダクターゼ還元酵素の影響を受けて変化したものです。
この5αリダクターゼ還元酵素は、毛穴にある皮脂腺から皮脂と共に分泌されます。通常の皮脂量であれば問題ありませんが、過剰に分泌されるとテステステロンに影響を及ぼしてしまします。
そこで、シャンプーで頭皮環境を整えて過剰に分泌される皮脂を取り除くことが大切になってきます。
その際に使用するシャンプーは、アミノ酸シャンプーのように頭皮に刺激の少ないものを選びましょう。洗浄力の強いシャンプーは、皮脂を根こそぎ取り除いてしまいます。
実は、適度な量の皮脂は頭皮を雑菌などから守るバリアゾーンを形成しています。皮脂を全て取り除いてしまうと、「皮脂が足りない」と脳が勘違いをして皮脂を分泌するようになります。
あくまで過剰な皮脂を取り除くだけで十分です。
育毛剤
育毛剤で、ひどい抜け毛を止めることはできるのでしょうか?
「できる人もいる」かもしれませんが、育毛剤は医薬部外品で「効果がある」とは言えない商品です。
医薬部外品なので副作用の心配もありあせんが、効果があるとは言えない・・微妙ですね。
つまりは、「効果のある成分は使っているけど、効果が出るまでの濃度がない」というところでしょうか?
「抜け毛抑止作用はあるけど、抜け毛抑止効果はない」何とも微妙な言い回しですね。
プロペシア(男性の場合)
男性ホルモンが原因でおこる「ひどい抜け毛」にはプロペシアが有効であることが分かっています。
プロペシアは、5αリダクターゼ還元酵素の働きを抑制する効果があるので、DHTが作られるのを防止してくれます。DHTが作られなければ、「ひどい抜け毛も改善される」んですね。
ただ、一つだけ弱点が!
5αリダクターゼにはT型とU型の2種類があるのですが、プロペシアはU型にしか効果がありません・・・。
T型には効果がないんですね。T型は生え際などの多く存在するので「M字ハゲ」や「生え際の後退」の予防、改善には効果を発揮しません。
AGA(男性型脱毛症)の中でも、「M字ハゲ」や「生え際の後退」の症状が出る方は一定割合でいらっしゃいます。
残念ながら、そのような方々にプロぺシアは効かないのですが、「ザガーロ」という新薬に、その効果のあることが分かっています。
ザガーロの主成分である「デュタステリド」に、生え際にある5αリダクターゼの働きを抑える効果があります。もちろんT型ー5αリダクターゼにも効果あります!ただ、プロペシアよりも少し値段が高いです。
また女性には副作用の関係でプロペシアを使用することはできません。
パントガール(女性の場合)
プロペシアを使用できない女性には、パントガールが有効です。
パントガールの働きは、不足した栄養分を毛根へ送り、髪を太く健康に成長させる効果があります。
プロペシアが抜け毛を抑制するのに対して、パントガールは髪の成長を促進します。
臨床試験では、3か月の使用で70%の方の抜け毛が減少し、20%の方は抜け毛がゼロになっています。また副作用の報告もなく安全性もの高い薬です
プロペシアやパントガールを購入するには?
プロペシアやパントガールは医薬品なので医師に処方してもらう必要があります。
プロペシアは皮膚科やAGA治療の専門クリニックで処方してもらうことができます。パントガールを扱っている皮膚科は少ないので専門クリニックで処方してもらいましょう。
ただ、プロシアの場合にも、専門クリニックの方が価格が安い傾向に加えて、頭髪の専門医の診察を受けることができるのでお薦めです。
もちろん皮膚科医も知識はありますが、頭髪の専門医ではなく、皮膚炎などの治療を専門としています。皮膚科でも問題はありませんが、やはり専門医に処方してもらる方が、治療管理のことも考えるとメリットがありそうです。
皮膚科クリニックでもプロペシアを購入できるけどオススメできません
もともと皮膚科クリニックは皮膚炎など皮膚の炎症を治療する機関であり、「薄毛・抜け毛」を治療することを目的としていません。皮膚炎の専門医はいても頭髪の専門医はいません。
また頭髪の専門クリニックを比較してもプロペシアの料金が高い傾向にあります。「高くて専門医もいない」となれば皮膚科で処方してもらう理由がありませんね。
個人輸入代行業者を通じてプロペシアを購入するのは危険!?
プロペシアを個人輸入代行業者を通して購入する方もいるようですが絶対に止めましょうね。
というのは、信頼の出来る個人輸入代行業者を探すのも大変です。
ほとんどの方がインターネットを通じて個人輸入代行業者を探すのでしょうが、どこで「信頼できるか」を判断するのでしょうか?
信頼できる業者でなければプロペシアも本物かどうかも分かりません。100%本物のプロペシアを購入できる保証のない限り個人輸入は辞めましょう。
また、個人輸入で購入した医薬品で副作用の出た場合には、何の保障もありません。
頭髪専門のAGAクリニックでプロペシア購入をオススメする理由
プロペシアが本物であることは当然ですが(笑)、AGA治療の専門医の診察を受けれるのが最大のメリットです。
プロペシアによる副作用の管理はもちろんですが、もしプロぺシアが効かなかった場合にはザガーロなど他の薬に変更する判断もしてくれます。
抜け毛がひどくて、薄毛へと進行している場合には、発毛治療を受けることもできます。抜け毛治療から薄毛治療までトータルに相談できるのがAGAクリニックです。
まとめ
抜け毛がひどくなる原因として、男性の場合は男性ホルモンのDHTが、女性の場合は加齢によるホルモンバランスの乱れが考えられます。
抜け毛がひどくなった時の対策として有効なのが、プロペシアやパントガールなどの医薬品です。
医薬品なので医師の処方が必要ですが、その場合、皮膚科クリニックより頭髪専門のAGAクリニックをオススメします。
もちろん皮膚科クリニックでも問題ありませんが、頭髪の専門医に診察してもらうメリットの方が大きいです。
プロぺシアの価格が安いことも理由の一つですが、抜け毛治療にとどまらず、抜け毛がひどくて薄毛へと進行している場合でも、薄毛治療を受けることもできることができます。
抜け毛治療から薄毛治療までトータルな治療を受けることのできる専門クリニックで相談してみましょう。