プロペシアの初期脱毛について徹底解説!見た目が変わる?
AGA(男性型脱毛症)の治療薬として広く使われているのがプロペシアですが、
「プロペシアには初期脱毛の副作用があり、頭皮が透けて見えるほどスカスカになってしまうの?」と疑問を持っておられる方のために、こちらのページでは「プロぺシアの初期脱毛」について解説をします。
プロペシアで初期脱毛の起こる原因
プロペシアでの治療を始めると、初期段階に「抜け毛」の症状がでることがあります。このプロペシアの服用を始めた初期に起こる脱毛のことを「初期脱毛」と呼びます。
初期脱毛は、プロペシアの副作用で起こりますが、必ず起こるものではなく個人差があるので、「初期脱毛はなかった!」という方もいます。
プロペシアはAGA(男性型脱毛症)の治療に使われる治療薬です。
男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が毛母細胞の働きを抑制するとヘアサイクルの「成長期」が短くなり、脱毛が起こります。
このDHTの影響で起こる脱毛のことをAGA(男性型脱毛症)と呼びます。
「DHT」は、男性ホルモンの「テステステロン」が「5αリダクターゼ還元酵素」の影響を受けて変化したものです。
プロペシアは、5αリダクターゼ還元酵素の働きを抑制します。するとテステストロンがDHTへと変化することはなくなります。
プロペシアによってDHTが作られなくなることで抜け毛が止まるだけでなく、ヘアサイクルが正常に戻り、成長期が正常に戻ることで再び発毛が促進されるようになります。
プロペシアの初期脱毛が起こる確率|前髪は大丈夫?
このようにAGAの治療には効果的なプロペシアですが、服用の初期段階で「初期脱毛」という症状の出る方がいます。
初期脱毛は個人差によるとされ、「初期脱毛がない」という方の方が多いとも言われています。
その数は服用した方の2〜3割と言われています。しかし、個人輸入などで購入している方も少なからずいるので、どこまで正確な数字かは分からないのが現状です。
また「プロペシアの初期脱毛」について、プロペシアの製造会社のMSD社は『プロペシアの服用による初期脱毛の報告は出ていない』との見解で、プロペシアの説明書にも「初期脱毛」の記載はありません。
このようにプロペシアによる初期脱毛が起こる確率は定かではありません。
ただ「初期脱毛」の症状が出たからと言って、すぐにプロぺシアの服用を辞めることはしないでください。プロペシアがAGA(男性型脱毛症)の治療に効果のあることは間違いないからです。
とはいうものの、初期脱毛の症状が長く続けば不安も高まると思います。そのような時には、AGA・薄毛治療の専門医に相談しましょう。
プロペシアによる初期脱毛が「ない」場合もあるの?
プロペシアの服用で生じる初期脱毛は、乱れたヘアサイクルが正常に戻る過程て生じるもので、抜けるのは古い髪の毛です。新たに生えてきた髪に押し出されて抜けるのです。
AGAのために「やせ細った髪」が大量にある方は、初期脱毛が大量に起こりますが、そもそも古い髪が残っていない方には初期脱毛は起こりません。
プロペシアの初期脱毛は「短い毛」が抜けるの?
プロペシアの初期脱毛では「短い毛」が抜けることはありません。先が細くなった短い毛というには、新たに生えてきた「新生毛」なので、これが抜けることはありません。プロペシアの初期脱毛で抜けるのは「細く長い毛」の古い毛が抜けます。
プロペシアの初期脱毛は「前髪」が抜けるの?
プロペシアの初期脱毛で「前髪」だけが抜けるということはありません。あくまでプロぺシアの初期脱毛で抜けるのは、「古い髪」が新しく生えてこようとしている「新生毛」に押し出されて抜けるので、前髪に限定しているものではありません。
もちろん前髪が抜けることはありますが、前髪だけが異常に多く抜けることはないの心配しないでくださいね。
プロペシアによる初期脱毛の期間は「いつから」「いつまで」?
プロペシアを服用することによって起こる初期脱毛は「いつから」始まり、「いつまで」続くのでしょうか?
プロペシアの初期脱毛の期間はどのくらい?
プロペシアによる「初期脱毛」の期間は個人差があり、その期間は限定されていません。「初期脱毛が起こる方はいるけれど、その期間については個人差がある?」ということですね。
ただプロペシアによる薄毛治療をしている方には、3〜4ヵ月頃から回復や変化を感じてる方もいます。このことからも、1ヵ月以上も抜け毛が多い状態が続くというのは、「少し異常かも・・・?」と考えるのが自然かもしれません。
ただ、はっきりと言えるのは、「初期脱毛の期間や確率を公式に発表しているところはない」ということです。
プロペシアの初期脱毛でスカスカになるの?
プロペシアの初期脱毛で、見た目は変わるほどスカスカになることはあるのでしょうか?
プロペシアの初期脱毛では「見た目」が変わるほど抜けるの?
プロペシアの初期脱毛に限らず、通常の抜け毛は「1日に50本から、多い方でも100本ぐらい」です。これがプロペシアの服用によって3割程度増えたとしても「1日に65本から130本程度」ということになります。
これが1か月の間続いたとしても「1,950本〜3,900本」ということになります。髪の毛の本数10万本程度なので、これは全体の「約2%〜4%」に過ぎません
髪の毛全体の5%が抜けたとしても「スカスカ」になるとまでは言えません。プロペシアの初期脱毛で髪の毛がスカスカになることは、ほとんどないということですね。
プロペシアの初期脱毛@回復するまでの期間は?
プロペシアの初期脱毛でスカスカになるほどは抜けなくても、抜け毛の症状の出る方はいます。では、初期脱毛から回復に向かうまでの期間はどのくらいかかるのでしょうか?
これは、「回復」をどの状態と考えるかによって、その時期が変わってきます。
「プロぺシアを服用する前の状態」に回復すれば良いのか、それとも、「薄毛が回復するまでの時期」を言っているのかによります。
これを「薄毛が回復するまでの時期」だと仮定すると、
プロペシア1rを1日1回を服用することで、服用後1年後に毛髪の状態が改善・維持が認められるのが約58%、2年間継続して服用すると毛髪の状態が改善されるのが約68%、3年間継続して服用をすると毛髪の状態が改善されるのが約78%という臨床実験のデータがあります。
日本皮膚科学会の出しているガイドラインがあるのでご紹介します。
試料の中ほどに「CQ1:フィナステリドの内服は有効か」があるので参考にして下さい。(*フィナステリドとは、プロペシアの主成分です)
おわりに。プロペシアの初期脱毛を回復するために
プロペシアでは副作用として初期脱毛の起こる可能性は否定できませんが、AGA(男性型脱毛症)の治療に効果的な治療薬であることに変わりません。
それに、初期脱毛での抜け毛がひどすぎて、頭皮がスカスカに透けて見えるようになるわけではありません。
プロペシアだけに限らず、どのような治療薬にも副作用の可能性はあります。あまり初期脱毛を気にしすぎてプロペシアによる治療を諦めるようなことはしないでくださいね。
プロペシアも専門医の指示に従って服用していれば安全性は高まりますし、仮に初期脱毛が起こっても適切な対応をしてくれるので安心です。
その際には、お近くの皮膚科でプロペシア処方に対応しているクリニックでも大丈夫ですが、AGA・薄毛治療の専門クリニックもオススメです。
近所の皮膚科クリニックなら通院が楽なので、そちらでも問題ありませんが、薄毛治療の専門クリニックではプロペシア治療に精通した専門医が処方、アドバイスをしてくれます。
少なからず副作用の心配のあるプロペシアでの治療は専門医のいる専門クリニックをおすすめします。